ロックダウン(封城)の上海を振り返る。1月から2月下旬

▲どこから来たかわかるように外部から上海に入境する人は登録が義務化


こんにちは。

中国就職・上海ジェントル運営部兼代表の「かつまた」と申します。
当サイト(http://www.gentlecorp.com/)の運営管理者です。

日本では、COVID-19の状況が日に日に悪化しているようです。
自分は居ないのでわかりませんが、ニュースを見たり、家族・友人と連絡を取り、話を聞くと不安になります。

上海のロックダウン(封城)を振り返りたいと思います。
まず、結論ですが、上海は欧州のようなロックダウンをしませんでした。


▲屈指の観光地、外灘。でも全く人がいない(1/29)

■それは1月20日から突然始まった
1月初旬に東京に所用で出かけました。

その際、実家で母親に「中国では不思議な肺炎が流行ってると見たけど、から気をつけてね」と言われましたが、あまり気にも留めていませんでした。

そして、上海に戻り、1月20日に人民広場にある企業へ営業で行くころには、「変な肺炎が流行っているらしい」という話題が出ていたため、会社に備蓄してあったマスク(去年社員の要望で大量購入していた)をつけて営業先に向かいました。

■1月下旬
1月23日から春節が始まり、わたしも予定していた旅行に出かけました。

旅先では、
「武漢市、封鎖」
「中国人の団体海外旅行、停止」
「春節期間の強制延長」
「2月10日まで上海市内の企業は出社してはいけない」
「上海市内はタクシー含むすべての公共交通機関停止」※これはデマ

など次から次へと状況が悪化するニュースが飛び込んできたため、滞在先から上海へ戻れなくなることを懸念し、旅先で航空券を再手配し、予定を数日前倒しで、上海へトンボ帰りしました。


▲2020/1/29 上海虹橋国際空港(国内線ターミナル)とにかく、誰もいない。恐怖を感じました。

マスクは配給制になりました。
※私は前年に買った買い置きが大量にあったので結局貰いに行かず。

▲マスクは配給制になりました。ここでも事前予約、通知が来たら受け取りに行く等「3密」を避けるために徹底していた印象です


■2月上旬
政府の通知で、営業停止になっており、会社に行けません。
一度自転車で行ってみましたが、ビルから追い出されてしまいました。

観光地や映画館、ジムといった施設も軒並み営業停止で、行くところもがないので、たまにスーパーへ行く、散歩する程度で悶々と家で過ごしていました。

上海と外(他の省)の境界には検問が設けられ、出ることはできるが、かなり面倒な印象でした。
出てもやることも無いので、でかけようという気にもならなかったです。

■2月中旬から下旬
段々と管理が厳しくなっていきます。
日本はクルーズ船の報道過熱していたころです。

この頃には自宅マンションの入り口、スーパーの門、ありとあらゆるところで体温検査がありました。
万が一中国基準の37.3度を超えたらどうしよう!という恐怖はあるものの、政府からは動画や文章で情報発信がされており、気をつけなければいけないことはよく理解できました。

上海は外国人が多いこともあり、外国人出入境管理局から「英語」「日本語」「韓国語」「ロシア語」「スペイン語」など各国言語で細かくニュースが出ていました。「中国語が読めないのでわかりませんでした」という外国人も漏らさない!という強い意志を感じました。

▲入管から出ていた日本語のニュース例「オタクモード」ってのが笑えるが…。
日本語学科で学ぶ大学生等がボランティアで翻訳協力していたみたいです。

不安感は増しますが、在留邦人同士で連絡を取り合うだけでなく、中国人からも沢山の情報を貰いながら、とにかく家にいました。


■とにかく、いきなり始まった
とにかく、いきなり始まった!という印象が強いです。

日本のように「ロックダウンするかも」「出社自粛になるかも」という心理的な準備期間は一切なく、いきなり通知!突然検査!でした。

毎日が「え?」「何なに?」という感じでした。
湖北省滞在経験者への医学隔離もかなり荒っぽい様子でやっているニュースや映像を見るたびに驚いていました。

「武漢、封城(武漢、封鎖)」という言葉は知っていましたが、ロックダウン(都市封鎖)という言葉も、実はつい最近まで知りませんでした。

東京に関する報道を見ていると、2か月前の上海のようだな、と感じます。
とにかく早く終息してもらいたいものです。


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