なぜ日本企業に英語人材が来ないのか?

中国就職・上海ジェントルの「かつまた」と申します。
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前回の投稿から4か月。
ブログ、書かなくなってしまいました。
全然ダメですね(笑)。
某短文SNSに最近は凝っており、軽くバズって8,500近い表示数を頂いたりと、驚くようなことも最近はありました。
 
さて、今日のお題です。
なぜ日本企業に英語人材が来ないのか?
 
ここ1-2年ほどで、本社の方針や中国ビジネス全体を取り巻く環境が変わってきていることから、「英語人材を採りたい」というニーズが出ています。

しかし、残念ながら日本企業に応募してくれる人材は日本語人材ばかり。なぜなのか?私なりに考えました。

 
①日本語を使いたいから
日本企業に入ってくれる中国人のうち、結構な割合が、大学の日本語学科や日本留学、独学で日本語を修得しています。
なので、勉強した日本語を使いたい、と考え日本企業に入社します。
ある意味自然な流れです。
 
②日系企業では日本語ができないと上にいけないからというイメージ
日本企業の本格的な対中進出が始まってから30数年。
これだけ長い期間日系企業が中国の地で操業を続けていると、ある種のイメージが出来上がっています。
 
「日本企業では日本語が必須」
「できないと上にいけない」

 
というイメージです。

求人の段階で日本語は不要です、英語人材を求めています。と説明して、本人が納得したように見えても、面接後に候補者(求職者)は家族や友人に相談をします。
その時に、親や友人から言われるのです。
 
「日本企業で日本語できないとやりにくいと思うよ」
 
このイメージ、とても厄介で、もちろん我々のような求人会社が「日本語出来なくても大丈夫ですよ」とか、面接時の面接官も「今回は日本語不要だから」と説明しても、結局、親や友人といった深い関係にある人のアドバイスの方が響いてしまうのです。
 
そして、
「ごめんなさい。親に日本語できないのに日本企業いくのは良くないって言われたので、今回は辞退します」
と言われてしまいます。
 
30数年も日本企業が中国で果たしてきた役割は小さくないもの、と私は思いますが、深く、長い故に、イメージがついているのです。
 
“親戚の叔父さんが日本企業で定年まで勤めた”とか
“友達の彼氏が日本企業で働いてる”とか
 
知り合いの知り合い、くらいまで関係性を伸ばすと、中国に日本企業の関係者は非常に多いのです。
そして大体、“日本企業では日本語ができたほうが優遇される”と知っています。


③英語メインなら日系以外の外資や中系のグローバル企業へ行きたいから
多くは無いですが、英語・日本語をビジネスレベルで修得し、中国語が母語の人財もいます。
こういう方々は…
 
英語できるけど、オレ日本語の方が好きだ=日本企業へ
日本語はアニメ見るとき、旅行で使うから、仕事は英語で=日系以外の外資or中系グローバル企業へ

 
という選択をします。
この選択を聞いていると
 
“だって、日系企業は、英語を使う使うと言っても、日本語の方が重要度が高いと思いますよ”
 
という反応が多いです。①の逆ですね。
 
●まとめ
私は、日本企業は欧米系より給与水準が低いから、英語人材が来てくれない、という言説は正しい面もありますが、それよりも今挙げた②が大きいと思っています。
待遇を良くしたところで、すぐ英語人材がワンサカ応募してくるようになるか?といえばそうではないと思っています。
 
もちろん、個別の企業において状況は様々ですが、中国の地において、日本企業全体が持つパブリックイメージは非常に深いものがあると考えています。
 
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