現地採用はロールモデルがないから大変なんですが、初心を思い出す

こんにちは、中国就職・上海ジェントルの「かつまた」と申します。
当サイト( https://www.gentlecorp.com/ )の運営担当者です。


私は2011年(27歳の時)に上海へ来て、
初めの1年間は語学留学(2011-2012)、
そのあと独立するまでの約5年強(2012-2017)は現地採用として就職し、
2017年以降はこの上海ジェントルという会社を運営しています。

ですので、まあ、ある意味現地採用出身者としては理想的なキャリアと言えるのではないでしょうか笑

■現地採用してるとき、不安でした、特に初めの1-2年
2012年当時と2021年の現在、物価はだいぶ変わりましたが、それでも当時ですら薄給の8,000元(当時のレートで、約10万円)が一番初めに就職した際の給与でした。

不満だったし、これからやっていけるのか不安でした。
家賃払って、日本食食べたりすればすぐ無くなっちゃいます。
途中からは月1回吉野家に行くのを楽しみに、ローカルフードばかり食べてました。

しかも、来たばかりで友人もおらず、悶々としてました。

■不安の源泉と向き合う
不安の種は収入状態です。これはわかっています。
収入を上げるには、どうしたらいいか?日本に帰ればいいのか?

日本に帰っても当時はまだ20代後半なので、何かしら仕事は見つかると思いますが、
客観的に自分の経歴を見てみると…

①最終学歴 修士(ただし有名な大学ではない)
②日本での仕事経験 3年
③20代後半で語学留学1年間
④海外で就職したけど、何かが合わず、すぐ帰ってきた。

という感じで、全く魅力的じゃありません笑

日本に帰ったところで、いい仕事・大手企業には入れないだろうなーと、用意に想像がつきます。

不安の種の収入状態は、日本に帰っても、すぐ解決するのは難しそうです。

と、ここまで考えて、

では、いつか収入状態を改善するにはどうしたらいいか?を思考し続けます。
収入が低くて遊びに行けないですし、友人もいないので、そもそも、遊ぶ相手もいないのです。

考えるのと中国語の勉強はタダなので、当時はそればかりしていました。

どういうやつが給料をたくさんもらえるのか?

やっぱり会社にとって必要な人間であり、唯一の人間である。
お金沢山あげるから、

会社から、君じゃなくちゃダメなんだ、と言われなくてはいけないな、と思うに至りました。

君じゃなくちゃダメなら、たぶんきっとたくさん給料くれるようになると思います。


■客観的に考える
普段節約して、それなりに気を遣って生活をしていても、そればかりじゃストレスがたまるので、たまには趣味の一人旅などにも出たりします。

ただ、さすがに8,000元の収入では、入ってくる量が少なすぎて、なかなか貯金もできません。
毎日夜になると不安が襲ってきました。

でも、これが現状、これが評価なので、足りないからカネくれ、といったところで、現職企業が給料を増やしてくれる訳はなく(昇給機会は決まっていますから)、また、焦って転職したり帰国したりしても、多少は上がるかもしれないが、2倍・3倍にはならないだろうというのも、客観的に考えるとわかります。


■駐在員との業務スキルの差も感じていました
業界未経験で当時の会社には就職しました。

日系相手の人員として、日本人だから、という理由で採用されたのですね。
業界のことだけでなく、中国での業務の進め方もわからない。

本社から派遣されてきている駐在員たちは、各種手当を合算すれば、僕の5倍、もしかしたら10倍くらい貰っているかもしれない。

話している内容、業務知識、つぶさに見ていると、当時の僕は10分の1以下の業務スキルしかないな、と感じました。
だったら給与が低いのは仕方ない。


なので、もう、割り切って仕事するほかありません。
現地採用だから焦って帰る必要も、任期もないのです。

このころは残業もよくしていました。
単純にカネがないので、会社で残業する分にはタダだし、何より時間を使って経験値を積むのだ俺は、と思っていました。

残業代もらえれば+(プラス)だし、もらえなくても-(マイナス)はさすがに無い笑
なので僕に仕事をくれと、お客さんから来る雑用も真剣にこなしてました。


■ロールモデルがないから、とても不安
この先に何があるかは、とても不安。

でも不安に負けて日本に帰国したところで、良い職には就けなさそう。
日本に帰ったとしても、結局、不安も一緒に帰国です笑

だから、不安と向き合って、その不安を捻じ伏せる。

不安を忘れるように毎日クタクタになるまで働く。
思考停止かもしれないが、少なくとも業務スキルは積むことができる。

業務経験の豊富さ、それが中国経験と呼べるものはず。

20代で現地採用をしていると、周りにはそういう友人はいないし、もちろん社内にもそういう方はいない。いたとしても少ない。
日本の友人には益々、理解されない。だからこの先自分がどうなるか不安。


だけど、人と違うことをすれば不安なのは当たり前なのです、なぜなら自分と似たようなことをしている先輩、ロールモデルが無いから。

■初心を思い出す
出国から10年たった今でも、不安に負けそうな時は、初心を思い出すようにしています。
意気揚々と前職を辞め、海外で楽しく仕事をすることを夢見て降り立った上海浦東空港に到着した時のことを。

苦しい時は一生続くわけではないし、そのうち満足いく収入を得られるようになるはず。得られなかったら…と不安が首をもたげたら、安い白酒でも飲んでサッサと寝てしまう。

初心は一番の渇望、欲求のはずなので、それを大事に、明るく元気に翌朝仕事へ。
不安に飲まれるために、わざわざ外国に来たんじゃありません笑

なので、初心という渇望が、不安という衝動に飲み込まれないようにすること、これはずっと気を付けています。


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