聞かなくなったセカ就という単語(Note記事の加筆修正版)

こんにちは、中国就職・上海ジェントルの「かつまた」と申します。
当サイト( https://www.gentlecorp.com/ )の運営担当者です。

この記事は、昨年Noteで書いた記事です。
中国からNoteにアクセスするのは、接続が不安定で、イマイチでしたから、Noteはやめました。
なので、加筆修正して再アップです。


2013~2014年ごろに人材業界で、ちょっとしたトレンドとなっていたワードがあります。
「セカ就」という単語です。つまり世界で就職活動しましょう、って話です。

■セカ就の行き先
主に東南アジア+中国です。

日本にこだわらず、広い世界で仕事をしてみよう!というムーブメントです。
日本の最大手人材会社である「リクルートHD」が「森山たつを(海外就職評論家)」という方と一緒に、盛り上げようとしていました。

■あんまり流行らなかったような気がする
旅行作家として有名な下川裕治さんも、「アジアでハローワーク」という本を出していました。
この本は、いま読み返すと内容が古いですが、海外就職の負の面もきっちり取り上げていて好感の持てる内容でした。
僕も家にあります。

やっぱ海外に行くって、ハードルが高いのかも知れません。
良いことばっかりじゃないから流行らなかったのかな?

■セカ就が流行らなくなった原因
中国含むアジア各国は、経済成長・社会発展のペースが速く、ビザの要件が年々厳しくなっているからだと思います。

実際、中国では2017年にビザの要件が厳しくなり、それまで誰でも取れたような就労許可が取りづらくなりました。
また、就職だけでなく、海外インターンの中には、それ違法ギリギリ(不法就労と認定されてもおかしくない)なのでは?というような内容もありました。

大手の人材会社が支援して流行らせるには、コンプライアンス的に難しい要素が多かったのでしょう。

■2010年代の海外就職
別に海外で就職したからと言って、一生その地にいなくちゃいけない訳ではないですし、いろいろ経験を積んで日本に戻っても良いと思います。

特に2010年代は日本政府のインバウンド戦略、LCCの発達があり、とても海外との行き来がし易い時代でした。
なので、旅行等で色々な外国に触れ、住んでみたい!という方が増えた時代と言えるのでは?と考えています。


■コロナ後の海外就職はどうなる
突然降って湧いたこのコロナが終息した頃には、LCCの一部が倒産することも考えられますし、この2年間で失った売上を取り戻すには、安売りしていた航空券の値上げなどもあるかもしれません。

また、人々の価値観も大きく変わりました。
私自身、上海に長く住んで、一時は「東京(地元)から大阪に行くのと変わらないな」なんて思って、毎月のように東京と上海を往復していた時期もありましたが、この2年間一度も帰国できなくなり、「中国は外国だな」と日々感じています。

今後、海外へ行くことの心理的なハードルが上がることは十分考えられます。

今も、家族や恋人、友人といった大切な人々とコロナが理由で会えなくなっている人は多いです。
例えば、中国に恋人のいる日本人で、日中間を行き来していた人たちなどはもう2年会ってない人も少なくないと思いますね。

こういったことがあると、今後しばらく、海外で働くというのは心理的なハードルが上がると思われます。
一方で、日本の市場はずっとシュリンクしており、コロナで大ダメージを受けた業界も少なくなく、海外市場は今後も重要でしょう。

海外勤務に行きたがる人が少ない時代に、ガッツリ海外で働いていた方は、相対的に希少価値が上がり、評価が高くなるかもしれません。


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